初めまして!Hiriです。
Writerityさんが運営しているゲストハウスの3ヶ月限定ボランティアスタッフとして、北マケドニアのオフリドに滞在します。
私はこれまでIT業界にもホテル業界にもほとんど関わりがありませんでした。そして英語はあんまり喋れません。
収入が少ないときは他に仕事をするときもありますが、職業は小説家・漫画原作者・ライターです。一時期は『原稿執筆カフェ』という海外でもバズったお店で店長もしていました。
スキル的にも経験的にも完全なる部外者の立ち位置ですが、身(と、スーツケース)一つではるばる飛び込みました!
背景には、『ヨーロッパについて学びたい』という想いがありました。
私は作品でヨーロッパを舞台にすることが多いですが、もともとヨーロッパには全然詳しくありませんでした。
実際を知らないのに資料を基に描写する中で、『誰よりもリアルなヨーロッパを描写できる作家になりたい』という想いがムクムクわいてきて抑えられなくなりました。
それでとりあえずドイツとオランダに住みました。
そしてもっと視野を広げたくて、ドイツとオランダほどの経済力はないヨーロッパの小さな国にも短期間滞在してみたいと考えるようになりました。
心の中では既にオランダが拠点です。
創作の仕事はフリーランスなのでオランダでできます。そこの収入が減ったとしても、オランダなら英語があまりできなくても仕事を見つけられる可能性があり都合が良い。しかも現地に友達ができて居場所ももうあるのです。
今の私の目標の1つは、オランダの永住権を取得することです。
とはいえ希望する『未来』に到達するルートは1つではありません。『今』何を経験するかも大切です。
この選択は少々回り道に見えるかもしれませんが、私は1つの拠点で腰を据える前にあと少しヨーロッパの違う場所も見たほうがいいのではと考えました。
小説や漫画の仕事は博打みたいな要素があり、急に収入が途絶えるリスクがあります。
日本ならまだしも、この立場で海外に滞在するとなると現地で働くのが諸々確実です。
でもフリーランスのスタイルに慣れてしまったのに、長期フルタイム前提で働ける?短期だと海外でできる仕事は限られてくる。英語があまりできない私には難しい。じゃあ長期?いや、長期で就労するなら将来の勝負のために今もっと創作に集中したほうがいいのでは?でもどこまで印税続くかな?どうかな?生きるって難しいな……。などなど。
ここ最近は本当に色々考えていましたが、そんなときにふと、オランダの友達が言っていた『外国のゲストハウスでボランティアする代わりに、無料で滞在させてもらっていた』という言葉を思い出しました。
喋りは全然ダメでも文章なら強気になれたので、さっそくバルト三国やチェコなどのゲストハウスに連絡しました。
しかし『募集していない』とお返事がきて、がっかりしながらネットサーフィンをした瞬間に、まさかの!出てきたのです。
Writerityさんが3ヶ月限定のゲストハウスのボランティアを募集していました。
私が他のところに交渉した内容とそっくりな内容で募集されていたので、もう1人の私が書いたのかと思いました(笑)
・ちょうどこのタイミングで探していた滞在方法にぴったり合っている
・ヨーロッパの小さい国
・期間が短期で創作の仕事やオランダ滞在に影響しない
・歴史遺産が多い
この4点が魅力的でした。
そして応募した翌週には北マケドニアへ!
今回ちょっと心配だったのが、英語があんまり喋れないのにゲストハウスに辿り着けるのか!?というところです。
ビビッていましたが、無事に辿り着きました。何とかなるものですね。
スコピエ空港→空港シャトルバス(30分)→スコピエバスターミナル(2時間待ち)→バスでオフリドバスターミナル(3時間)という行程でした。
英語があまり喋れないと、皆にとって簡単なことも大変なことになるときがあります。対策は事前に調べて準備すること。移動経路や時刻表まで事細かくメモして、困ったときの英語フレーズもメモしておけば、大丈夫。
それで事前にオンラインバスチケットは購入済でした。
乗り場まで辿り着ければ大丈夫だと思っていたのですが……。
まさかのオフリド行きのバスに乗るタイミングで、オーバーブッキングが判明!
私と現地人の女子高生の座席がない事態に。他の乗客に席を詰めてもらい何とか座れましたが、通常よりもぎゅうぎゅうで非常に大変な3時間でした。
ただ、この座席ない仲間の女子高生が『日本人?』と日本語で話しかけてくれて、びっくりしました。高校で勉強しているわけではなく、趣味でちょっと勉強しているそう。
彼女が運転手や他の乗客との間に入って通訳してくれたおかげで、トラブルに動じず乗り越えることができました。入国初日から凄く嬉しい経験をしました!
こうして辿り着いたオフリド!
こちらはゲストハウスの近くの道です。何となく日本の地方都市っぽさも感じる、親近感のある雰囲気ではないでしょうか?
ちなみにゲストハウスの建物は、近代ヨーロッパ的でとても綺麗です。上層階はWriterityさんのオフィスになっているので、英語に不安があっても頼れる方々がいるので安心です。
ここに約3ヶ月間滞在。ゲストハウスの一室で暮らします。
なんとバルコニーから世界遺産の『サミュエル要塞』が見えます。10世紀~11世紀はじめ頃の建造物です。
とっても感動。これを見ただけでも北マケドニアに来て良かったと思いました。
北マケドニアは時間がゆっくり流れていて、日本ドイツオランダより不便なことが色々あります。ですが特別な経験ができる国だと、現時点でも感じています。
創作者としては本当に面白いです。歴史遺産がたくさんあり、古い街並みが残り、ビーチもある。現代的な遊びをする場所は少ないですが、勉強したり何かを作ったりするには最高の場所かもしれません。
ここでゲストハウスの運営や英語を学びながら3ヶ月滞在して、その後にオランダに戻りオランダではこの経験を活かして新しいことをしたいと漠然と考え始めています。
そんな私の滞在記をこれから更新していきますので、よろしくお願い致します。